3月5日(日)「薬剤師が変われば、褥瘡治療が変わる!」薬剤師生涯学習講座を開催しました

「薬剤師が変われば、褥瘡治療が変わる!」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2023年3月5日(日)は「薬剤師が変われば、褥瘡治療が変わる!」を医療法人愛生館 小林記念病院 褥瘡ケアセンター センター長の古田 勝経先生を講師に迎え、褥瘡実習キットを使用する実習を取り入れたZoomによるWeb生配信講座にて開催しました。
今回の講座は、生涯学習テキスト「褥瘡を早くきれいに治す方法-薬剤師が変われば褥瘡治療が変わる!」の出版記念講座です。

今回の講座ではeラーニングを用いた事前学習にて、褥瘡の診断方法や各基剤の特性などの基礎事項を、古田先生から丁寧に教えて頂きました。
講座当日は実習キットを用いた「基剤当てクイズ」からスタートし、事前学習を参考に基剤の硬さや吸水力の違いからどの基剤かを、グループワークで受講生に考えてもらいました。
その後、フィルムの被覆やポケットへの薬剤の重点など、模型を用いて1つ1つの手技を学びました。

「褥瘡治療は、薬剤師が率先して進める必要がある」といった古田先生からの熱いメッセージをいただき、受講者からは「褥瘡治療に薬剤師として関与できるように、より知識を深めていきたい」といった声が上がりました。

参加者の声

・在宅業務を行っていても、褥瘡治療に関して医師や看護師から意見を求められることも実際に状態をみて治療することも今まで全くなかったので、本当に勉強になります。必要とされる薬剤師になるため、繰り返し復習させていただきます。

・初めて見る褥瘡も多く、動画も何度も繰り返し観させていただきました。具体的な薬剤名を用いて実際に治療していく動画を合わせ大変参考となり、ぜひ明日からの業務に役立てたいと感じました。今後も機会があれは、ぜひ古田先生のご講演を拝聴したいと思っております。本日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

・現在、在宅医療の現場で働かせていただいており、寝たきりもしくは歩けないため座ったままなどの患者様が多く、褥瘡ができている方が多く存在しております。そんな中で、薬剤師として活躍できるのか疑問に思っていたところ、今回の講座を知り、褥瘡治療には薬剤師が必須であると感じました。

・今回の講習は実際に軟膏を混ぜたりテープの貼り方や剥がし方を実践できたりし、とても楽しく受けることができました。働いている病院では、白色ワセリンをよく軟膏ツボに入れることはしますが、恥ずかしながら患者さんの所に行って使用する所を見たことがありません。先生がおっしゃっていた、薬剤師はただ見ているだけではなく触れることが大事という言葉は、ズキンと胸に刺さるものがありました。薬剤師として介入することがなかなかできていない現状があるなと思います。
 今後、更に勉強をして薬剤の知識を入れ、患者さんに触れながら医師に助言できるような日が来るように精進していきたいと思います。

・褥瘡ができたら一番初めにすることは「抗生剤の点滴や内服」と、学生時代の病院実習で習いました。でも古田先生のアプローチは全く異なるものでした。外用剤を適切に使うだけであんなにきれいに治るんだ、と感動しました。
 調剤薬局の中だけにいると、実際患部を見ることはありません。今後外へ出ていく流れの中で、しっかり役割を果たせるようになりたいと思いました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加をお待ちしております。

一般社団法人薬学ゼミナール生涯学習センター 事務局
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2-12-15 日本薬学会 長井記念館ビル8F
TEL:03-6452-6456
FAX:03-5766-0561

次回の生涯学習公開講座

他のお知らせ