第2回日本薬学教育学会に参加してきました

第2回日本薬学教育学会が、9月2、3日に名古屋市立大学薬学部で開催されました。

平成29年4月から施行された学校教育法施行規則の一部改正により、教育現場では、アウトカムを重視した学修成果基盤型教育とその分析により教育の質を向上させる取り組みが活発になっています。今回の学会では、化学で学ぶ反応が体内で行われている薬物の代謝過程の反応と結びつくのか、物理で学修する「エントロピー」が医薬品の吸収性などにどのように関わっているのかを説明できるかなど、薬学基礎教育(化学・物理など)と現場で役立つ臨床教育との活用法の一例が報告され、今後それらの活用法を蓄積していく取り組みが始まっていきます。
また、平成31年から始まる新しい実務実習に向けて薬剤師の生涯研讃のあるべき姿としては、患者に提供する医療を薬学的観点から分析・評価し、その結果に加えて患者の意向を考慮することで、提供できる薬物治療の質をより良いものにしていくことが発信されました。また、FD委員会についてなど大学での取り組みが発表されました。

実践的思考を養うための既出問題の抽出と分析

薬学ゼミナールからは、国試で近年増加している考える力・問題解決能力を必要とする問題への対策に適した既出問題の選定・分析により、「実践問題(複合問題)をどうやって勉強して良いかわからない」と言う学生への指導に役立つ取り組みを、ポスター発表させていただきました。

◆演題◆
実践的思考を養うための既出問題の抽出と分析〜第102回薬剤師国家試験(実践問題)の正答率の差より読み解く〜
発表を通して、大学教育の現場で学生指導をされている多くの先生方、薬剤師の方々にご意見を聞くことができました。

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