1月29日(日)「これからの多職種連携・チーム医療における薬剤師の役割」薬剤師生涯学習講座を開催しました

「これからの多職種連携・チーム医療における薬剤師の役割」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2023年1月29日(日)は「これからの多職種連携・チーム医療における薬剤師の役割」を、ZoomによるWeb生配信講座にて秋田県より開催しました。

【第一部】
薬学教育のモデルコアカリキュラムからみた地域医療連携における薬剤師の理想像
~主要症候の確認ポイント:副作用発見や早期受診を勧めるためのキーワード30~

・秋田大学 医学教育学講座 教授/日本医師会生涯教育推進委員会 委員長/日本医学教育学会 理事 長谷川 仁志先生(医師)

【第二部】
地域包括ケアにおける実例からグループワークで学ぶ
~薬剤師が多職種チーム医療に関わるポイント~

・医療法人社団隆仁会 秋田往診クリニック 理事長 市原 利晃先生(医師)
・JA秋田厚生連 能代厚生医療センター 地域医療連携室 伊藤 美穂子先生(看護師)
・株式会社ピー・アンド・エス 在宅医療連携室 室長 齋藤 淳先生(薬剤師)
・社会福祉法人桜丘会 訪問看護ステーション幸 管理者 木村 真紀子先生(看護師)
・SOMPOケア秋田仁井田居宅介護支援事業所 管理者 伊藤 百子先生(ケアマネジャー)

第一部は、医学部のコアカリにも精通されている長谷川先生のご講演です。
昨年12月にパブリックコメントが公開された薬学部のコアカリ(2025年度より適応)のうち、多職種連携やチーム医療について明記された項目を紹介いただきました。その中で、臨床においてそれぞれの職種が責任を持って職能を発揮することが大切だとお話しされました。
また、多職種で患者情報を共有するために必要となる代表的な症候の判別のポイント等も、詳しい資料と共にレクチャーくださいました。

第二部では、実際に地域医療に取り組んでおられる医師、薬剤師、看護師、ケアマネジャーの先生方から、チームにおけるそれぞれの職種の役割や薬剤師に求めることなどを伝えていただきました。
また、ポリファーマシー、看取りの2つの症例について、参加者の皆さんとグループワークを行い、先生方の経験をふまえたアドバイスをいただくなど、一緒に考えて学ぶ講座となりました。

参加者の声

・多職種連携をテーマに、医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャーの方々から専門的なお話を聞くことが出来ました。齋藤先生の「薬剤師はもっと図々しくなった方が良い」ということ、薬剤師業務は物から人へと言われていますが、物も人も一緒にやるべきだという先進的な意見に共感を覚えました。

・末期がんの患者さんが病院にいるままでお亡くなりになる場合と、期間が短くても家族と温泉にいったり、やりたかったことにチャレンジしたりされる場合について。自宅で過ごす時間が出来れば、残された家族もきっとこの時の良い思い出を思い出しながら、この患者さん(ご親族)のことを偲ぶことができて幸せな記憶になるんだと思います。ご家族にこのような良い思い出が提供できるという意味でも、在宅医療に関わることの意味や重要性を感じることが出来ました。

・薬局の外へ地域の一員として積極的に関わる必要があると、改めてわかった。今後終末期や介護の方と関わる際、本日学んだことを思い出して対応できるようにしたい。

・看護師さんやケアマネジャーさんが在宅医療でどのような関わり方をしているのかを理解できた。薬剤師として在宅医療に携わることで、まだまだ患者さんのために出来ることがあると実感した。

・今回、在宅の分野に関わる他職種の先生の具体的なお話を伺って、それぞれの先生がどの場面でどのように関わっていらっしゃるのかが分かりやすくとても勉強になりました。薬剤師も、他職種の先生と連携することで活躍できる場が広がるものと思いました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加をお待ちしております。

一般社団法人薬学ゼミナール生涯学習センター 事務局
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