1月13日(金)「医療裁判から考える薬剤師の役割」薬剤師生涯学習講座を開催しました

「医療裁判から考える薬剤師の役割」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2023年1月13日(金)は「医療裁判から考える薬剤師の役割」を、厚生労働省 医療技術参与 前金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 メディ-クウォリティ・セキュリティ講座 特任准教授 秋本 義雄先生を講師に迎え、ZoomによるWeb生配信講座にて開催しました。

当講座では過去の医療過誤裁判事例から、薬剤師業務において「どのように行動しどのような意識で任務を遂行していくのか、それはなぜ必要なのか」を学ぶことができました。

様々な医療過誤裁判事例から薬剤師の本来の在り方を考える機会となり、医療人の一人として、薬の責任者である薬剤師の役割への意識を再確認しました。

法律は時代と共に変わっていく側面もありますが、不変である側面もあります。今回は、その不変である側面を垣間見ることができました。

参加者の声

・医療裁判のケースを通して、薬剤師が処方について疑義紹介を実施すること、確認した事項について記載することの重要性を改めて認識しました。記載内容は裁判の証拠になるため、記録は実施した行為の証拠を残すことで薬剤師の責任や立場を守ることにつながると感じました。
 疑義紹介を実施すること、記録をつけることが不可欠であると認識して、薬剤師業務に取り組もうと考えています。

・業務の多忙を理由に煩雑になって行きがちだったことに対して、改めて薬剤師のあるべき姿を自覚した次第です。また、薬剤師として自信を持って医師のサポートができるよう、他職種のサポートができるよう、患者さんの利益を第一に職務を全うしたいと思いました。褒められなくても良い。ただそこに、患者さんの笑顔、ご家族の喜び、安心に携わる人材になりたいと思います。

・普段何気なく行っていた仕事を、再度見直していかないといけないと感じました。疑義照会がすべて患者の利益になっていたかどうか? とても考えさせられました。薬剤師が患者のためにいるという自覚を持って、今後の調剤鑑査業務を行っていかないといけないと感じました。

・実際の医療裁判事例をもとに、薬剤師として求められる法的責任を果たすことで、患者の利益を守ることと薬剤師自身の身を守れること。最終的に「誰も後悔しない医療」の構築につながることを実感することができました。

・質問されたことをそのまま答えるのではなく、その真意を測ることで患者を守れる事例がある。あらためて薬剤師としての薬学的判断と連帯責任の重みを痛感しました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加をお待ちしております。

一般社団法人薬学ゼミナール生涯学習センター 事務局
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