3月13日(日)「薬剤師に求められる症状対応~風邪・腹痛~」薬剤師生涯学習講座を開催しました

「薬剤師に求められる症状対応~風邪・腹痛~」を開催しました

2022年3月13日(日)は「薬剤師に求められる症状対応~風邪・腹痛~」を、筑波大学 前野哲博先生を講師に迎え、グループワークも取り入れたZoomによるWeb生配信講座にて開催しました。

「薬剤師に求められる症状対応」は、薬ゼミ生涯学習センターにて開催している人気のシリーズ講座です。

講座では、患者さんの「〇〇がつらいんだけど」という声に自信を持って対応できるかかりつけ薬剤師を目指し、薬剤師がよく遭遇する風邪・腹痛について、ケーススタディを基に分かりやすく解説いただきました。

第1・2部では「風邪」について、 第3部では「腹痛」について、グループワークと前野先生による症例解説・疾患の鑑別に関する講義が行われました。
グループワークを円滑に行うため、受講者の皆様には事前課題に取り組んだうえでご参加いただきました。

各症例の風邪症状や腹痛が、病院に行くべきか、OTCで様子をみて良いものかの鑑別を、グループディスカッションで意見交換を行いながら学ぶことができる大変有意義な講座となりました。

参加者の声

・薬剤師は症状から疾患名を推測してはいけないが暗黙のルールだと思っておりました。実際に0次医療として現場に立つ上で、緊急性の判断を行い、その判断が患者さんのためになるのだと認識させられました。また、今までの知識では判断できない症状も、本日の講座のおかげで自信を持って判断していけるかと思います。

・日常でよくある症例を挙げてポイントを分かりやすく説明してくださっていたので、楽しくて、あっという間に時間が過ぎました。症例から腹痛の鑑別が難しく、病歴など何を聞き出せば良いのか分かりませんでしたが、グループワークを通して「なぜその病名に至ったか」をアセスメントでき、勉強になりました。

・自分の知識や考え方だけでは方向性が固まってしまい、ポイントを見逃してしまうことが多々あると思います。様々な考え方やポイントを学習したり討論したりすることができて、明日からの業務に役立てることができます。特に風邪の兆候の見分け方は、大変勉強になりました。

・OTCで対応する腹痛といえば食中毒、食あたりなどをイメージしていましたが、それ以外での来局があることを知ることができました。また、その患者さんに対してこの兆候があれば帰しても良いという具体的な例を挙げていただき、わかりやすかったです。今後も活用できるように思います。

・受診を勧めるべき患者とそうでない患者の判別方法がとても印象的でした。上気道炎症状等に関してはハナ、ノド、セキの有無で、腹痛に関しては痛みの持続の仕方などで判別し、今後の患者対応に生かしていこうと考えております。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。
ご参加お待ちしております。

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