8月1日(日)「薬剤師にこそ知って欲しいHDSR ~明日から即戦力になる認知症の知識をあなたへ~」薬剤師生涯学習講座を開催しました

薬剤師にこそ知って欲しいHDSR

2021年8月1日(日)は「薬剤師にこそ知って欲しいHDSR ~明日から即戦力になる認知症の知識をあなたへ~」を講師の きいれ浜田クリニック院長 濵田努先生にご講演いただき、ZoomによるWEB生配信講座を開催しました。

本講座では、認知症診断の一つ、長谷川式認知症スケール(HDSR)について学びました。検査一つ一つの項目について、患者さんのどのような能力を確認しているのか、ということを濵田先生に丁寧にレクチャーしていただきました。そもそも認知症ではどのようなことが起こっているのかを知り、そして、HDSRを通じて患者さんができることを確認して、患者さんの生活や服薬への工夫、介護・看護する方の精神的な負担を減らす工夫などを考えるきっかけになる講座でした。HDSRを数値だけで判断するのではなく、より細かく見ることで今後の患者さん対応に役立つ講座となりました。

参加者の声

・長谷川式スケールを用いることで患者様の認知機能をより正確に評価することが出来ることが分かりました。今後は認知機能の低下が疑われる患者様に画一的にカレンダーを提案するのではなく、長谷川式スケールという選択肢を持って対応していきたいです。貴重なお話をありがとうございました。

・日々認知症患者と接する中で個別の対応ができていなかったので、今回の講義を聞いて少し踏み込んで患者さんができる事を見つけていくお手伝いができればと思いました。記憶の障害が起こる中で不安感と共に生きて行く。なかなか今の自分には想像できなかったのですが先生のわかりやすい講義を楽しく聞けた事で一歩踏み出せる気がしました。

・今回認知症に関する認識を正しく持つことができ、長谷川式認知症スケールに関して具体的な内容を理解することができました。長谷川式認知症スケールを実践して患者さんの認知機能を計ってみるということは調剤薬局ではなかなか難しいことではあるとは思いますが、今後訪問薬剤管理指導などができる場合には、長谷川式認知症スケールをもとにした服薬管理の提案に生かすことができればと思いました。

・今回のアルツハイマー型認知症だけでも、進行状態で患者対応が変わってくるということ、その進行状態を知るための長谷川式の活用方法など、その患者個々にあった対応の必要性を感じました。他の認知症の型の場合のお話なども今後聞く機会があれば参加してみたいと思いました。

・今までは認知症について浅い知識しかなかったため、患者様から相談を受けても、原因にあった対策を提案できていなかったことに気付かされました。今回の講座を受けたことで、認知症に対する知識を深め、患者様が本当に必要としているケアができるように努めようと思いました。

・認知症は物が覚えられなくて、記憶を忘れていく疾患であるということしか考えたことがなかったので、今回、認知症の患者さんのなかにもできることとできないことがあることを認識することができました。また、患者さんができないことに対し、どうすればできるようになるのかを考えるきっかけになったと思います。貴重な講義をありがとうございました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。

ご参加お待ちしております。

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