8月30日(日)「今こそ知りたい 薬剤師の口腔ケアで健康サポート」薬剤師生涯学習講座を開催しました

2020年8月30日(日) の生涯学習講座は、「今こそ知りたい 薬剤師の口腔ケアで健康サポート」を慶應義塾大学薬学部 教授 山浦克典先生、やすらぎ歯科虎ノ門 院長 辻美千子先生にご講演いただき、ZoomによるWEB生配信講座を開催しました。

薬学ゼミナール生涯学習センターとして第2回目となる、口腔ケアの講座を実施いたしました。
海外における薬剤師の役割や地域住民からの意識調査などを通じ、日本の現状との比較を始め、健康サポート薬局としての役割、今後の展望などについて学びました。
また、慶應義塾大学付属薬局で実施されている唾液検査から歯科への受診勧奨をご紹介いただき、チーム医療としての幅が広がる講座でした。
歯科の先生からは、歯周病と全身疾患の関連を教えていただき、糖尿病や心疾患以外にも多くの全身疾患に歯周病が関連していること、それをケアすることで様々な疾患を予防できることを学びました。
実際の口腔ケアに関わるグッズの使い方、目的なども教えていただき、明日から使える知識として学習することができました。

参加者の声

・海外における薬局の取り組みなどを交えて解説されており、日本における薬局との違いなどがよく分かった。 薬局でも口腔ケアの支援活動もできることがわかり薬剤師としてできる取り組みの解説があって良かったと思う。歯科医師の口腔ケア、予防や治療のあり方も丁寧に説明されており分りやすかった。歯磨きの指導もとても参考になりました。

・歯周病の恐ろしさを改めて知るきっかけとなりました。先進国の中でも遅れており、薬局内に測定できる環境はありませんが、患者様への意識づけなど薬局での役割は大きいと思います。歯科医の先生方の御期待にも添えるような連携を心がけていきたいです。

・口腔ケアについて、今まであまり学ぶ機会がなかったので聞き慣れない用語もたくさんあったが、口腔ケアが全身に及ぼす影響などを考えたとき、薬剤師も正しい知識をもって薬局などで指導することが大切だと思った。今は「症状がないと歯医者へいかない」という人が多いと思うが、薬局で最低年一回の歯科検診をうけることを推奨することが大切だと感じた。

・口渇など口腔内のトラブルを訴える患者さんは多くいるが、歯周病が最も身近な疾患であり、多くの疾患に関係していて、死因にも関わっているということを理解し、患者さんに口腔内ケアがどんなに大事かを伝えていかなければならないと思った。とても身近なテーマですぐに業務に取り入れることができそうだ。

・口腔学的な内容を学べた事は、今後薬剤師としてのかかりつけ業務や在宅、様々なことが問われる中で、非常に重要な事だと改めて思いました。なかなか歯科学的な講習会を受ける機会もなかったので、実際に歯科医師の先生から歯科の知識や疾患について聞くことができ、口腔ケア、歯科受診の重要性など今後の服薬指導において大切なツールになりました。

・歯周病が全身疾患に影響を与えることや口腔ケアの重要性については知っていたが、患者さんにそれを行うきっかけについてどうすれば良いか分かりませんでした。今回の唾液による口腔内環境のチェックが全国的に広めることが出来れば、さらに健康寿命を増やす事ができると思いました。

薬学ゼミナール生涯学習センターでは、これからも薬剤師の方のためになる内容を企画開催していきます。
ご参加お待ちしております。

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