上赤伸吾講師に聞く「物理」のコツ(薬学部1~3年生対象)

上赤 伸吾

こんにちは。薬学ゼミナールの上赤です。

分からないことがなくなるまで、理解・納得ができるまでとことん付き合います。考える過程から辿り着く結果に至るまで、一緒に悩みぬきましょう!

「物理」は「物(もの)」の「理(ことわり)」と字をなすように、物質に働く相互作用や自然界における現象を知る学問となり、あらゆる事象の土台となります

「物理化学」「分析化学」「放射化学」の3領域に大別され、計算やグラフの考察といった理解を主とする範囲から、放射化学や定性試験といった暗記を主とする範囲まで様々です。

範囲によってスタイルが異なるため、自身にあった勉強法を確立していきましょう。
 

「物理」の勉強は、ここから始めよう!

まずは理解中心の範囲を勉強すると、最後まで残る大きな財産となります。

例えば薬学物理の花形である「熱力学」や「反応速度論」、「酸と塩基」といった範囲は、計算やグラフの考察といった理解を主とします。この範囲の習得は難しいですが、一度理解すると忘れにくく、6年生になっても残る知識となります。

とはいえ理解が難しい範囲ですから、皆さんに意識してほしいことは「難しい語句をかみ砕く」ことです。

熱力学では、「エンタルピー」「エントロピー」など耳なじみのない語句が出てきます。そういった語句を自分なりの言葉でかみ砕く、それが理解への第一歩となります。

すると、不思議と文章が読めるようになり、成績向上へつながります。

「物理」勉強の手順

理解が必要な範囲は「早期の勉強」が、暗記が必要な範囲は「回数」が重要です。

1.「理解」を主とする範囲(熱力学、反応速度論、酸と塩基など)
2.「理解と暗記」の両方が必要な範囲(クロマトグラフィー、電気泳動法など)
3.「暗記」を主とする範囲(放射化学、定性試験など)

の順に勉強すると、効率よく定着度を上げることができます。

これを応用して、熱力学のみの試験があったとしても
「理解」→「理解&暗記」→「暗記」の小範囲に分けて勉強していくと良いでしょう。

上赤先生からメッセージ

苦手と言われることが多い物理ですが「この物理現象は薬学においてこういう風に利用されているんだ」と理解できたときの驚きや感動は計り知れないものです。

最近はインターネットでいろいろな動画を見て、視覚的にイメージ付けすることもできますので、あらゆるツールを用いて物理に興味を持ってほしいです。応援しています。

プロフィール

上赤 伸吾上赤 伸吾 かみあか しんご
鹿児島県出身
熊本大学 卒業

薬学ゼミナールリメディアル・低学年教室薬学ゼミナール福岡教室にて「物理、薬剤」を担当

講師を志したきっかけ
中学・高校とバレーボール部、大学でもバレーボールサークルで活動していました。高校・大学のときはキャプテンとして部員をまとめる立場に。その頃から人に教えることで上達することに達成感を覚えるようになりました。

薬剤師国家試験は一度不合格になり、薬学ゼミナールに通いました。講師の道もあることを知り、薬ゼミで学んだことを将来活かすことができたらと講師を志しました。

メッセージ
上赤 伸吾薬学生の皆さんへ、卒業生からのメッセージになります。

薬学は多岐にわたって活躍の場があり、非常にやりがいのある学問だと常々思います。薬剤師はもちろん、食品衛生、廃棄物処理、危険物取扱、水道技術など多種多様の資格につながり、幅広い分野の専門家として社会へ貢献できます。

皆さんにとっては、薬学の勉強は難しく、辛いと思えることが多々あるかと推測しますが(私がそうでした)、それだけ価値のある学問であり、将来医療の担い手となるにあたり、確かに必要とする知識を磨いてほしいです。専門家として頼られ、解決に導いたときの多幸感は、何ものにも代えがたい素晴らしいものです。

私も皆様も、社会の一員として変わらない立場です。よりよい社会を目指すためにお互い切磋琢磨し、頑張っていきましょう。